研究業績

研究成果物

平成24年 柑味鮎(かんみあゆ)

川魚特有の生臭さのイメージを解消し、より嗜好性の高い水産物を開発するため、椹野川漁協共同組合で「柑橘(かんきつ)の香り」 をキーワードに、天然や通常の養殖にはない、「第三の鮎(あゆ)」の開発を行った。その鮎の身は、ほのかな柑橘の香りを有しており、 生臭さもなかった。そこで、「柑味鮎(かんみあゆ)」と命名し、商品化ならびに地域ブランド化に成功した。

平成28年 山口大学スイーツ

在学生が普段気軽につまめる洋菓子を開発することを洋菓子店パティスリーププレと計画した。また、卒業生が社会人になってからも、そのスイーツの香りを嗅ぐと(食べると)学生時代を懐かしく憶い出し、「山口大学愛」へ繋がる商品を目指した。その香りは、山口県特産の「ナツミカン」、「ユズ」を用いることを考え、つまみやすい洋菓子として、マカロン、ギモーブ、パウンドケーキを選定した。そこで、記憶に残る香りという意味で「Scent(セント)」と命名し、商品化に成功した。卒業式や入学式等のイベント時、学生の帰省時、教員の出張時でのお土産としても活用を期待する。

平成29年 山口餃子

山口県あるいは山口大学生の「ソウルフード」を目指し、株式会社ジー・テイストと共同開発した。皮は山口県産の小麦粉と米粉、具材は「長州どり」を使い、柑橘ジュレポンをつけて食べるスタイルを「山口餃子」とし、学生食堂や居酒屋の新メニューおよび新たな餃子の食べ方を提案した。

平成31年 感じるエクレール

「山口県定番の菓子パン」の開発を目指し、株式会社松月堂製パンと共同開発した。シュー生地には山口県産小麦粉を使い、クリームは温感に影響を及ぼすミントと山口定番の夏ミカンを用いた。ミントクリームは冷たさを感じる(体感が2-3度低く感じる)、夏ミカンクリームは爽やかさ、酸味、ほろ苦さ、「山口」を感じるという結果から「感じるエクレール」と命名し、商品化に成功した。山口県民や他県からの学生が社会人になって県外へ出たとしても懐かしく憶い出す商品を目指す。